レジャー超大国、中国(8)
〜中国人観光客が占拠するヨーロッパ
総取引金額45兆円の「銀聯カード」をひっさげて

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080118/144747/

 実際日本で見かける中国人観光客の数は増えている。それも以前なら服装などからすぐ中国人と分かったものだが、今では耳を澄ませて話し言葉をよく聞かないと中国の人か韓国の人か日本人か分かりにくくなってきている。
 この記事によれば、中国人観光客が世界中を旅しているそう。ただ団体ビザしか下りない国が多いというところに社会主義国であることをかんじさせられるけれども、さすが世界中に移民している中国人、パワフルです。
 私が面白いと思ったのは次のくだり。
封建的な高利貸しが幅をきかせてきた伝統のせいか、「ローン嫌い」で知られる中国では日本や欧米のようにクレジットカードの普及が遅れていたぶん、銀聯カードの利便性は画期的であり、一気に中国のスタンダードになり得たといえる。
 銀聯カードはいわゆるデビットカードですぐに銀行決済されるので、「ローン嫌い」でも抵抗無く使えるという。「封建的な高利貸しが幅をきかせてきた伝統」ってどのくらい高い利息を取ってるのかしら、「高利貸し」というのは社会主義国では国が運営するのかしら、という点、興味深いと思います。


若者の力が米国政治を変える
大統領選のキャスチングボートを握る

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080118/144736/

 アメリカの某国際政治学者がテレビのインタヴュー番組で、様々なことが大統領の意向で決まる、と発言していた。アメリカの大統領はかなり裁量が大きく、国際政治も大統領の趣向に左右されやすい。アメリカの抱える問題解決のために変化を与える、という意味ではブッシュ大統領と全く異質の人を選ぶというのも一つの方法だが、大統領も人間ゆえ好き嫌いがあり、それに翻弄されるのは困りもの。
 この記事を読むと、現在日本が抱えている社会問題についても考えさせられます。結局ブッシュ大統領の緊急対策も空しく株価が下がり続けていますが、世界中がお金を儲けること(しかも、たしかに正当でルールも整備されているけれども実質が伴わないような方法で)に走り過ぎているのでは?