拡大するポイント・サービスの落とし穴

http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20070922/135704/

 これは今ニュースになっているL&Gのような消費者側からの落とし穴ではなく、企業会計上での落とし穴について書かれた記事です。

 2007年5月に国際会計基準を作る専門家組織である「国際財務報告解釈指針委員会(IFRIC)」は、「顧客ロイヤルティープログラムの会計処理」とする解釈指針を発表し、統合に向けた方向性を明確にした。日本の企業会計基準委員会(ASBJ)は2011年6月末までに国際会計基準との違いを解消すると公表しており、この基準は日本でも近い将来に取り入れられる可能性が高いものだ。
 この指針によれば、顧客が利用するまで顧客に与えられたポイントなどは、その公正価値で評価され、売り上げから繰り延べ、負債として計上することになる。売り上げとして認識が出来るのは、そのポイントが使われた時点、もしくはポイントの使用期限が到来して失効した時点となる。

 ということで、顧客に与えるポイント分を差し引いた値段を売り上げとしなければならなくなるようです。問題なのが航空会社のマイレージのようにポイント(マイル)と値段にきちんとした相関関係がないもの。特にマイレージの場合、空席をサービスで提供するというのがもともとの趣旨なのに、航空券を販売した場合の価格を負債として計上しておかなければいけなくなるそうで、今後このサービスも様変わりするかもしれません。

 ところでポイントってなかなか溜まりませんよね。ポイント活用術の本を立ち読みしてはみたものの、そこまでできない・・・と思って諦めてしまいました。でもポイントカードはレジのところで出すようにしています。ポイントを集めるためじゃなくて、「ポイントカードをお持ちですか?お作りになりませんか?(まだまだ続く)」って毎回店員さんに言わせてしまうのが気の毒で。以前テレビで、ハワイの別荘をカードで買ってそのポイントで航空運賃をまかなっている、と言っている人がいて、なるほど!車とか高いものを買う時に使えばいいのねと思ったけれど、それって限度額がすごいカードじゃなくちゃ駄目だから普通の人には無理な裏技なのでした。