書評:『サムライの道はヤクザに通ず』氏家幹人

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071003/136674/

この書評によると、戦国時代の「男道」は江戸時代 かぶき者・町奴に引き継がれ、この両者が五代将軍綱吉によって徹底的に弾圧された後は、日雇いの武家奉公人などの荒くれものたちに受け継がれたそう。普通の武士たちは彼らを怖れ、

そんな中、こんな興味深い書物まで書かれている。『武備目睫(ぶびまつげ)』なる、武士のための非常時マニュアルだ。同書は喧嘩や敵討ちに遭遇したときの心得から切腹介錯の仕方まで、懇切丁寧に解説したもので、切腹の仕方さえ知らない当時の泰平ボケした武士たちへのメッセージはこうだった。「切腹(のやり方)は(町人の男女の)心中に学べ」。

切腹が日常から掛け離れてしまった時、たとえ武士とはいえ切腹はコワイもののはずですよね。だからマニュアルが必要とはいえ、それを心中に学べというのはかなり無理なような・・・
この本にとっては脇道情報かもしれないけれど、こういうマニュアルを読んだ武士たちの反応を知りたいです。熟読してきちんと守っていたのか。本当に切腹の際に心中を参考にした武士がいたのか。でもそういえば江戸時代の心中は「男(の面目が)が立たぬ」ことを理由に死を選ぶことがあるから、そういう意味での「心中に学べ」なのでしょうね。なるほど。

ちなみにその荒くれ男たちが明治時代以後ヤクザとなっていった(というか、呼ばれるようになった?)、そうです。